米海軍 攻撃型原子力潜水艦 シーウルフ級
U.S.NAVY SeaWolf SSN−21

米海軍攻撃型原潜 シーウルフ



■[アメリカ海軍 攻撃型原子力潜水艦シーウルフ 級 概要]

米国陸軍所属の第160特殊作戦航空連隊(160th Special Operations Aviation Regiment:Airborne)は、
米海軍攻撃型原子力潜水艦ロサンゼルス級に代わる新型潜水艦として、1980年代末に開発が進められ、
冷戦時代の旧ソ連との熾烈な海上戦闘力を勝ち抜く為、巨額の予算を投入し開発された最新鋭の外洋攻撃
型潜水艦。艦番号は、プロジェクト名がそのまま使用され、一番艦シーウルフは、1982年からプロジェクト
が開始され、1989年に起工、1995年6月に進水し1997年5月に就役している。その後1999年までは
実戦配備がされず、各種運用試験を行なった後、無反響タイルコーティングと放射雑音軽減コーティング
処理を施されて大西洋艦隊に配備されている。
冷戦時代に設計された為ソ連に対抗すべく開発・建造費には巨額の予算を投入し、またロサンゼルス級に
比べると巨体になり性能面は3〜4倍に至ったため建造費が高騰した。冷戦が終結すると、巨額の建造費が
かかるシーウルフ級は議会による国防費削減の影響で1隻のみの就役となったが、次期新型潜水艦NSSN
(ヴァージニア級)の開発までのつなぎとして2隻の追加建造が議会で認められた。 ちなみに建艦費用は、
約2500億円となっている。

シーウルフ級は、冷戦時代のソ連の新鋭潜水艦を意識して開発されたので、水中戦闘力及び武器搭載量
・索敵聴音能力・水中静粛性がロサンゼルス級よりも飛躍的に向上し旧ソ連の新型潜水艦を凌駕した。
また、氷海上での作戦行動の為潜舵を艦橋から船体に移行し、推進方式を1軸ポンプジェット方式とする。
船体下部には両面に合計6個のロア・アレイ・ソナーを装備し索敵能力を向上している。



■[戦闘システム]

・戦闘システム
戦闘システムは、ロッキード・マーティン社製BSY−2(V)システムが搭載され、BQQ−5DWAA(wide
-aperture passive array)大開口パッシブ・アレイ・ソナー(Sphere)は艦首前面に装備され、前方300度
(左右各150)の範囲の索敵聴音能力を持ち、TB−29(TORED)曳航式アレイ・ソナー(右舷)とTB−
16D(Towed)曳航式アレイ・ソナー(左舷)を装備し、艦尾中心線より左右各150度の範囲の索敵聴音
能力を発揮する。曳航式アレイ・ソナーTB−29は艦右舷に専用の収納鞘が設置され艦後方約350m
で自艦ポンプジェット推進音に影響されずに聴音能力を発揮出来る。
艦側面にはロア・アレイ・ソナー(Hull)が側面120度(艦首・艦尾30度は探知不可)の範囲をカバーして
いる。
その他には、航行・氷海・機雷探知用のBQS−24ソナー、SADS(セイル・艦首取り付け型中・高周波
アクティブ・ソナー探知システム)、WLQ−4(V)1電波逆探装置(ESM)等が搭載されている。





 A:艦橋(セイル)
 B:潜望鏡・ESM各種アンテナ類
 C:艦橋付け根部分のフェアリング
 D:前方潜舵 セイル・プレーン収納式
 E:魚雷発射管8門
 F:TASS 曳航式アレー・ソナー
 G:ロア・アレイ・ソナー 計6面
 H:後部縦潜舵
 I :シュラウドリング付きポンプジェット推進器
 J:後部潜舵フィン(曳航アレイ収納・TB16D及びTB29)


USS SSN-21 Seawolf(Seawolf class No.01&USS SSN-23 Jimmy Carter(Seawolf class No.03 諸元

艦名 USS SSN21 Seawolf(シーウルフ) USS SSN23 Jimmy Carter(ジミー・カーター)
タイプ Baseline(ベースライン) MMP(多目的任務プラットフォーム)
就役 USS SSN21 Seawolf 1997/07/19
USS SSN22 Connecticut 1998/12/11
USS SSN23 Jimmy Carter 2005年予定

船体耐圧殻 Single Hull(単殻式) Double Hull(単殻複殻併用式)
水中排水量 9137t 12151t
水上排水量 7460t 10460t
全長 107.6m(352.9ft) 138.07m(453.4ft)
全幅 12.2m(40ft) 12.2m(40ft)
喫水 10.67m(35ft) 11.0m(36ft)
乗員 140名
(士官/14名、下士官・兵/126)
140名
(士官/14名、下士官・兵/126)
特殊部隊 9名 50名
主機関 原子力機関×1基
PWR 自然循環式加圧水型原子炉S6W
GE(ジェネラル・エレクトリック社製)
原子力機関×1基
PWR 自然循環式加圧水型原子炉S6W
GE(ジェネラル・エレクトリック社製)
蒸気タービン×2基
二次推進低速巡航用電気モーター1基

蒸気タービン×2基
二次推進低速巡航用電気モーター1基

総出力 52000hp
38.8MW(メガワット)

52000hp
38.8MW(メガワット)

主軸数 1軸(シュラウドリング付ポンプジェット方式)
1軸(シュラウドリング付ポンプジェット方式)
水上速力 20kt 18kt
水中速力 35kt 33kt
潜航深度 800ft(243m)公称
1600ft(488m)実用
2000ft(610m)最大
800ft(243m)


静粛性 20ktまで静音潜航航行可能 20ktまで静音潜航航行可能
主契約者 General Dynamics Electric Boat Division General Dynamics Electric Boat Division

兵装 26inches(660mm)魚雷発射管8門

26inches(660mm)魚雷発射管8門
Ocean Interface(艦外接続インターフェース)1基
対抗策 内部装填式デコイ発射管2基
外部デコイ発射管14基(再装填不可)

内部装填式デコイ発射管2基
外部デコイ発射管14基(再装填不可)

武器搭載能力 各種魚雷、機雷、トマホーク合わせて
計50発又は機雷100基(最大)

各種魚雷、機雷、トマホーク合わせて
計50発又は機雷100基(最大)

搭載兵装 Mk-48 ADCAP(重魚雷)
Mk-60CAPTOR(カプセル式機雷)
Mk-67SLMM(自走機雷)
Tomahawk TLAM(対地)
Tomahawk TASM(対艦)
各種UUV(無人潜航艇)
LMRS(長期機雷偵察システム)

Mk-48 ADCAP(重魚雷)
Mk-60CAPTOR(カプセル式機雷)
Mk-67SLMM(自走機雷)
Tomahawk TLAM(対地)
Tomahawk TASM(対艦)
各種UUV(無人潜航艇)
LMRS(長期機雷偵察システム)

特殊装備 無し Ocean Interface with ROV
(ROV艦外接続インターフェース)

ROV(Remotely Operated Vehicle)機種機数不明
ASDS(新型SEAL部隊輸送システム)×1艇
Payload Space(特殊部隊用積載スペース)
(*)シーウルフ級3番艦 ジミー・カーターは特殊部隊支援作戦用に建造された為性能が一部異なる。
海軍特殊部隊SEAL支援運用潜水母艦シーウルフ級3番艦ジミー・カーター MMP SSN23」で詳しく解説。











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