■Barrett XM109 25mm Payload Rifle(USA)



Barrett XM109 25mmPayload Rifle

口径: 25×59Bmm NATO
全長:1168.4mm
銃身長:558mm
バレル長:447mm
重量:15.10Kg
初速:853m/s(2600ft)
有効射程:2000m 最大射程2400m


装弾数:×5発(インナーボックス・マガジン)
ライフリング:1条右回り
作動機構:セミ・オートマティック



米陸軍は、対物狙撃兵器(Objective Sniper Weapon)の開発を進める計画を湾岸戦争後に
打ち出し米陸軍の各種部隊にアンチマテリアルライフルの支給を開始し、ユーゴ、コソボ紛争
、アフガニスタン、イラク等で一般歩兵部隊でも使用される様になった。 OSW計画の中で
特殊部隊用に50口径アンチマテリアルライフルより高性能でより破壊力のある25mm弾を
使用した重装弾狙撃銃(ペイロードライフル)の開発を打診し、米国の銃器メーカーバーレット
社が1990年代より開発を進めてきた大口径アンチマテリアルスナイパーライフルがXM109
として2003年5月に制式採用された。
バーレット社は、自社の50口径アンチマテリアルライフルM82A1(M107)を基に25mm
×59B弾を使用した対物ライフルの開発を進め2000年より米陸軍特殊部隊向けに納入し
各種試験を行っている。XM109に使用されている25mm弾は、フルメタルジャケット(FMJ)
の弾芯にタングステン鋼を使用した徹甲弾(AP:Armor Piercing Ammunition)と高性能炸薬
(榴弾)弾(HE:High Explosive Ammunition)、成形炸薬弾(HEAT:High Explosive AntiTank)
3タイプが用意されている。
AP弾では、目標の貫通破壊を目的とした強装薬仕様のAP強化弾、徹甲弾頭の内部に焼夷
剤を封入し貫通後発火する徹甲焼夷弾(API:Armor Piercing Incendiary)がある。HE弾では、
軟目標の破壊を目的とした通常の多目的HEDP弾(High-Explosive Dual-Purpose)の他に、
硬目標の破壊を目的とし徹甲弾頭内部に高性能炸薬を充填し目標貫通後に爆発する徹甲
榴弾(APE:Armor Piercing Explosive)がある。 HEAT弾は、主に対装甲戦闘に使用され軽装
甲車両からMBT(主力戦車)の主装甲以外を破壊する事ができる強力な物で、任務に応じて
使用する事ができる。
その他に演習弾(TP弾)と現在開発段階にあるBORS信管(BORS ballistic computer)に
連動した25mm弾
(*1)が採用される予定となっている。
XM109は、M82A1と同じショート・リコイル方式でアッパーレシーバーとロアレシーバー
に分割し、アウターバレルはアッパーレシーバー側に装着されており、25mm弾を撃ち出す
ため肉厚のヘビーバレル仕様となっている。 アウターバレル先端には、強大なリコイルを
軽減させる着脱式のデュアルチャンバー・マズルブレーキ(制退器)が装着されている。
伏射時に使用するバイポッド(二脚)は、ピン一本で着脱可能で射撃時のリコイルで銃本体が
固定できるようにスパイク付となっており、ストック側にもモノポッド(一脚)が装備されており
射手の姿勢を安定保持できる様になっている。スコープは標準装備されていないが、射手の
如何なる要求にも配慮してM1913レイルが標準装備されており任務に応じて全てのメーカー
の光学機器から暗視装置、レーザー照射器等を装着可能となっている。このM1913レイル
には、着脱可能なキャリングハンドルが装着されており本体と各種アクセサリー及びマガジン
を合わせると重量過多になるXM109の運搬を個人で行える様になっている。

一部米陸軍特殊部隊に先行導入されているXM109は、重要構造物の破壊から駐機中の
航空機、対人戦闘等まで幅広く使用され、その破壊力と命中精度によって少数精鋭の特殊
部隊の戦闘攻撃力を飛躍的に高められると考えられている。BORS信管の開発が進めば
高性能FCS(射撃指揮装置)を搭載した光学機器とあいまって、さらに攻撃性能が向上し
一般歩兵部隊での採用も行われる見通しとなっている。

(*1)米陸軍が1990年代より開発を進めている中隊支援火器開発計画OCSW(Objective
Crew Served Weapon)で開発された25mm空中炸裂信管を使用している。全天候型光学
サイト内のFCSがレーザーレンジファインダー(レーザー測距装置)から割り出した最適の
空中炸裂モードを選択し25mm弾の電子信管に自動入力し発射される。





XM109ペイロードライフルの外観図。上が上面図で
下が右側面図。


バーレット社のM107とXM109の比較。 上がXM109
ペイロードライフルで、下がM107(M82A1)アンチマテ
リアルライフル。


XM109ペイロードライフルを伏射で射撃中の米陸軍
兵士。


XM109ペイロードライフルで使用される25mm弾は
XM307シリーズ(弾薬規格)が使用される。
左からXM1019 25mmHE弾、XM1049 25mmAP弾
XM1051 TP-S弾(演習曳光弾)、XM1050 TP弾。
バーレット社のHPよりXM109ペイロードライフルの
紹介パンフレット。

Barrett Firearms HP URL
http://www.barrettrifles.com/

バーレット社の軍用ライフル紹介ページ
http://www.barrettrifles.com/military.htm









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