[メタルギアソリッド3]

2005/01/13



■[METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER]
前作のメタルギアソリッド2以来、PS2本体は隊長宅に出張しており、久しぶりに約3年半ぶりに本体の
電源を入れてみました。1月6日に始めて4日で何とか、本当になんとかクリアーしました。
今作のメタルギアソリッド3 スネークイーターをクリアーし気づいた事をメモ代わりに作った参考ページ
です。
ネタバレも含みますので注意して下さい。




■[HALO(High Altitude Low Opening)]
HALOとは、高高度降下低高度開傘の略で、高空を飛行する航空機より降下し、高度800〜200mの
低高度で開傘する降下法である。空挺作戦部隊が行う空挺降下は、高度200m付近よりスタティック・
ラインを用いた自動開傘降下法で、それに対して特殊作戦で隠密潜入する場合には、地上からの
視認が出来ない高度8000〜1万mの高空を飛行する航空機から自由降下する方法が用いられる。
その場合の潜入法は、HALOかHAHO(High Altitude High Opening)高高度降下高高度開傘が用い
られ、メタルギアソリッド3のVR(バーチャス)ミッションではHALO降下法で潜入している。
バーチャス・ミッションのネイキッド・スネークは、パキスタン上空3万フィート(9144m)より降下し、
ほぼ直下に着地しているとみられる。尚搭乗しているガンシップは、ゼロ少佐のフルトン回収システム
の説明から、システムを唯一搭載しているMC-130E型COMBAT TALONと判別できる。


左:米陸軍パラシュート降下教本よりHAHO/HALO降下
時の装備一覧。
上:特殊部隊の潜入方法を示した図で、1はHAHO降下、
2はHALO降下、3は水中よりの潜入を示している。


スクエア型パラシュート MC-130Eコンバット・タロン



■[Fulton Recovery System(フルトン回収システム)]
バーチャス・ミッションを立案したゼロ少佐が、作戦完遂後スネークを回収する方法として採用したのが
フルトン回収システム。 同システムは、当初米国の僻地での航空機による郵便物回収法として開発
され、その後海上での救助活動用に海軍がシステムを構築した。
空軍でも救助及び人員・物資の回収用としてSTAR(Surface to Air Recovery)地対空回収システム
として採用され、MC-130E型コンバット・タロンの機首部にV字型のアーム(ゼロ少佐曰く「髭」)を搭載
し、酸素マスクを必要としない高度3000m〜150mにヘリウムガスを封入した気球を浮かせて回収物を
アームに引っ掛けて回収する。STARシステムは、ヘリコプターの運用用途が拡大すると回収任務を
譲る事となるが、ヘリコプターの近づけない場所等では同システムが使用される為現在でもMC-130E
型コンバット・タロンに装備されている。
MC-130E型にのみ装備されている機首部のSTAR
システムのV字アーム。気球回収時には逆V字に
アームが前方に展開する。


左に見える2つの円筒状のコンテナパックに回収
用気球とヘリウムガスが収納されており、目標地
点に投下し対象者が気球を膨らませて任意の高
度で回収作業を行う。




■[米海軍攻撃型原子力潜水艦 スレッシャー/パーミット級]
バーチャス・ミッションでミッション・アドバイザーとしてスネークをサポートするザ・ボスは北極海に展開
するパーミット(Permit)級原潜に搭乗している。パーミットは、米海軍初となる量産仕様の攻撃型原子
力潜水艦スレッシャー(Thresher)級の2番艦で、1番艦(スレッシャー)が試験潜航中に圧壊事故を起
こし沈没した為、2番艦のパーミット(SSN-594)がネーム・シップ艦となった。
ザ・ボスの乗艦するパーミット級は何番艦かは不明だが、メタルギアソリッド3の舞台となっている1964
年8月時点では、4番艦(スレッシャー級では5番艦)までが就役しており、内訳はSSN594(パーミット)、
SSN595(プランジャー)、SSN596(バーブ)、SSN603(ポラック)となっており、何れかに乗艦していると
みられる。ちなみにパーミット級6番艦SSN605(1967年就役)はスネークのニックネームと同じJackが
存在する。
スレッシャー/パーミット級攻撃型原潜。1991年に
退役する間際のパーミット。外観はロサンゼルス級
に酷使している事から本級の設計がロス級に受け
継がれている事が伺える。1964年当時は、本艦は
最新鋭のSSNであった。



■[Davy Crockett Atomic Battle Group Delivery System]
小型核砲弾デイビー・クロケット 小島監督こんなの知らなかったよ!
ソ連との冷戦最盛期、欧州大陸に駐留する米軍は、強大なソ連の機甲部隊に対抗するための最終
手段として極秘裏に解発が進められたとの事。メタルギアソリッド3のヴォルギン大佐は、ヘリ内から
自身が持って撃っていたが、実際には車両に積載する、または三脚(トライポット)に固定して砲撃
するようである。砲弾及びランチャーはM28 120mmとM29 155mmが用意されており、最大で2000m
の射程で発射後に操作員はAPC(装甲兵員輸送車)内に退避するとされている。
トライポットに装着され発射されるM28 120mm

M113APCで運用されるM29 155mmデイビー・クロ
ケット。




■[M-21(A-12 Blackbird) D-21A/B Drone]
スネークイーター作戦でスネークが単独潜入するプラットフォームに使用されたのが、今でも信じ難い
スペックを誇る超音速戦略偵察機SR-71ブラックバードである。と思ったが、機体上部に今で言う無人
機を搭載している事から、SR-71の原型となるA-12Blackbirdだとみられる。1960年5月1日にソ連領空
内でU-2偵察機が撃墜されると、偵察目標国領空内の偵察は無人機(Drone/ドローン)を使用する事
が検討され、機体後部上面にドローンを搭載・固定する為のパイロンを設置したA-12を2機製造して
いる。  ドローンは、D-21の型式名で全長13.06m、全幅5.8m、全高2.14m、最大重量4990kgでRJ
43-MA-11ラムジェットエンジンを搭載し、母機からマッハ2.0以上で切り離され、最大速度マッハ3.25
を発揮する。D-21ドローンは、高高度写真偵察任務終了後にはカメラユニットのみを空中投下し機体
は指令爆破される。尚D-21ドローンを搭載可能な2機のA-12は、区別される為に空軍でM-21の制式
型式名で呼称されている。

D-21無人強行偵察機を胴体上部に搭載したM-21
ブラックバード。

スネークイーター作戦時と同じカラーリングのM-21
とD-21。

MGS3では、機体の上下を反転させてD-21を切り離
しているが、初期のテストでは、機体を反転させずに
D-21を搭載した状態で上方に切り離し母機のM-21
は下方に高度を下げて分離時のクリアランスを保ち
接触を避けていたが、分離に失敗し1機を損失して
いる。事故以降にM-21/D-21の製造は中止され、
後継機のSR-71ブラックバードに戦略偵察業務は
移管される。

D-21/B型Drone無人強行偵察機。実際の運用は
1966年頃からで、ゼロ少佐の言う様にスネーク
イーター作戦時には最新鋭の装備が投入された
事になる。合計38機が製造され事故以降のD-21
はB-52H戦略爆撃機に搭載されて偵察任務を行
った。

D-21切り離し(事故編)動画→こちらから




■[Mil Mi-24 Hind(ミル設計局 Mi-24ハインド)]
1960年代後半にソ連のミル設計局が開発した大型双発攻撃ヘリコプターで、ソ連独自の戦術運用
概念から開発された強襲用大型兵員輸送ヘリ。NATOコード名は、ハインドと呼ばれている。
バーチャス・ミッション時ヴォルギン大佐やザ・ボスが研究所からシャゴホッドを強奪する際に運搬
用に使用し、
スネークイーター作戦でもボルシャヤ・パスト南部後の中継基地に駐機されている。
クラスノゴリエ山付近では上空を旋回し物資の輸送を行っており、発見時のアラートモードでは上空
よりCAS(近接航空支援)を行う。グロズニィグラード滑走路では、スネークとEva(エヴァ)を追跡する
為に支援に駆けつけたハインドをヴォルギン大佐はシャゴホッドで押し潰してしまう。

MGS3で登場したソ連陸軍のMi-24ハインドA型。

ハインドの進化バージョンD型。




■[WIG(Wing-in-Ground Effect Craft)地面効果翼機]
一般的に地面/地表効果と呼ばれるWIG(Wing-In-Ground effect)を利用した航空機で、翼面が地表
近くを飛行する場合に得られる揚力が増す現象を最大限に利用した航空機を特にWIG(Wing-in-
Ground Effect Craft)地面効果翼機と呼び、MGS3では表面効果機と呼ばれている。1960年代から
70年代にかけてソ連で盛んに研究・開発が行われて、特に対艦ミサイルを6基胴体上部に搭載した
ルン級(NATOコード・ウトカ)は西側軍関係者をある意味驚かせた! メタルギアソリッド3のスネーク
イーター作戦ラストでEva(エヴァ)が操縦して共に脱出したのが、Beriev(ベリエフ)設計局が開発した
VVA-14の改良型14M1P Ekranoplan。
Ekranoplan(エクラノプラン)は、Ekrano(エクラン)表面とPlan(プラン)翼を組み合わせたロシア語の
造語で、水上・陸上の発着能力を併せ持つ大型の表面効果機で、全長25.97m、主翼幅30m、全備
重量52t、D-30Mターボファンエンジンを胴体後部の上部に2基、離水・離陸能力を向上させる為に
機首部左右に2基搭載し、排気ノズルはSTOL(短距離離着陸)を向上させる為に下方に偏向可能と
なっている。離水時に使用されるリフトエンジンは、RD-36-35PRターボジェット・エンジンを12基搭載
しており、最大速度760km/h、巡航速度385km/h、実用上昇限度10000mを発揮する。ソ連の開発
した各種WIG機は、主に迅速に揚陸部隊を輸送する緊急展開能力を重視した事から開発が進められ
たが、ソ連の崩壊と共に量産計画は全て中止されてしまった。

14M1Pの外観上面図

側面・前面図



水陸両用の大型表面効果機で胴体下のフロートと
機首部左右のターボファンエンジンがソ連らしい
デザインとなっている。 ソ連の表面効果機は揚陸
部隊の輸送という戦術運用概念から開発が進めら
れ、「カスピ海の怪物」と呼ばれた。


「カスピ海の怪物」達の代表格ルン級。対艦ミサイル
P-270 Moskit(NATOコード SS-N-22)を6基を豪快
に搭載している。




■[メタルギアソリッド3 関連サイト]
METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER 公式サイト
Konami Computer Entertainment Japan
MGS超解剖
メタルギアソリッド3をロシア語でもっと楽しもう
Davy Crockett Page






Produced by Mirage




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