実写マンガ映画『パール・ハーバー』


  真珠湾から何も学ばぬ米国人の傲慢 (平成13年6月28日)

 6月21日の東京ドームでの本邦初公開は、ニューヨークタイムズも3面で大きく報道した。
 この映画を見てあなたは何かを学んだか?」と観客に質問するハワード・フレンチ記者。いつもながら違和感のある記者である。

 コラム子も米国で6月9日にこの映画を見た。日本版は若干の削除シーンありと聞くが、日本の新聞を読んでいないので詳細不明。
 米国版にもとづいて論評してみたい。
         
■ 米国のヒット映画状況の実際は? ■

 米国の新聞に転載されている日本の映画ビラを見ると、「本年度 全米サマー・シーズン No.1大ヒット!!」などと書いてあるが、これは真っ赤なウソだ。

  No.1 大ヒットは、Shrek というオトギ話CGアニメ。これが今のところ累積で2億1580万ドル稼いでいる。パール・ハーバーは第2位で、累積の稼ぎが1億7210万ドル。
 (いずれも、6月25日付ニューヨークタイムズ掲載の ACNielsen EDI 統計から。)

  米国の新聞を見ていても、パール・ハーバーの広告は日に日に小さくなりつつある。
  先週の映画ランキングでは、パール・ハーバーは第7位。
  ちなみに第1位は The Fast and the Furious という自動車レーサー映画で、これがちょうど封切り週にあたり、一気に4160万ドル稼いでいる。
  2位は Eddie Murphy 主演の「ドクタードリトル2」だ。
  Shrek は、なおも5位につけているから、累積売上げでパール・ハーバーに抜かれることはないだろう。

  この夏のほんとの No.1大ヒットは、実は6月29日封切りの哲学的SF映画 A.I. - Artificial Intelligence ではないかと言われている。
  スピールバーグ監督の作品。昭和57年の E.T. - The Extra-Terrestrial を超えるか?と話題になっている。
  精巧なロボットが日常生活に浸透した未来世界で、人を愛することをプログラムされた少年ロボットが作られた。その愛の行方は? という映画。

  His love is real. But he is not.
(その子の愛は本物だ。でもその子は作り物。)
というのが広告コピー。

  これって、鉄腕アトムやエイトマンのころから、日本では繰り返し取り上げられてきたテーマではないか。スピールバーグさん、40年遅いのでは? まさか、ライオン・キング顔負けの「パクリ」ではないでしょうね!

■ ニューヨークタイムズの酷評 ■

  日本のマスコミが、パール・ハーバーの広告欲しさにどんなオベンチャラを書いているのか、残念ながら分からないのだが、米国ではこの映画、売上げの割に何かと酷評されている。
  ランキング順位が急速に落ちているのも、そのせいかもしれない。

  ニューヨークタイムズは、毎週金曜日に「週末芸能特集」の別刷りがつく。ここに「映画案内」があり、注目映画の短評が載っているのだが、パール・ハーバーについての批評が痛快だ。

≪最初の1時間あまり、喧騒と支離滅裂のアクションロマンスをさんざん見せられた挙げ句、ようやく日本の爆撃機が登場すると、何かほっとするようなものを感じるかもしれない。
少なくとも、あの耳をつんざくような音楽や、場違いなセリフ回しの数々は、諸々の爆撃によって吹き飛ばされてしまうから。

たしかに、空中戦のシーンは真に迫っており迫力満点だ。しかし、技術的にかくも見事な仕上がりの映画が、構想そのものにおいてかくも破綻
はたんすることは珍しい。

アフレック、ハートネット、ベッキンセールの3名の俳優が、ばかげた三角関係の2人の米国人パイロットと看護婦を演ずる。ズッコケものの不自然な台本であるが、精一杯演じてはいる。

しかし、映画そのものは、何かと吹聴されてはいるが、琴線にふれるような情感の描写は皆無と言ってよい。誇大広告に乗るなかれ。財布の紐を締めなさい。このテの映画が見たければ、レンタルビデオ店で  From Here to Eternity でも借りて見た方がいい。(スコット)≫

■ 日本の新聞でここまで書けるか? ■

 このスコット記者の映画評、6月15日、22日と、同じものが載っていた。ニューヨークタイムズの定番批評なのである。
  辛口を自負するコラム子でも、ここまで直截
ちょくさいに書けるかどうか。
 
  そして、パール・ハーバーの大広告が、この酷評の数ページ前にでかでかと掲載されている。
  映画会社とて、 天下のニューヨークタイムズに、「酷評したら広告を出さないぞ」とは言えない。
  広告主の圧力など一切気にすることなくパンチをきかすニューヨークタイムズは、みごとな新聞ではないか。
 
  パール・ハーバーは、「歴史映画」としては多々問題があり、日本でも種々の批判が出ていると思う。
  当地でもいろいろな論評を読んだので、それは次回に取り上げることとしたい。

■ 病院爆撃シーンは許し難い歴史の歪曲ではないか ■

  コラム子が一番不満だったのは、軍病院の前に駐車してある救急車が爆撃されて吹き飛ぶシーンと、病院の前を逃げまどう美人看護婦をゼロ戦が機銃掃射しながら追いかけるシーンである。

  この看護婦は 結局、美人薄命の道をたどる。ロマンス映画 パール・ハーバーは、日本撃つべしの感情を盛り上げる1つの象徴として、この女性の死をクローズアップする。

  真珠湾攻撃そのものは、航空母艦をただの1隻も攻撃できずただただ米国を怒らせただけの愚劣な作戦であり、この作戦を立てた山本五十六
いそろく元帥は万死に値する。
  しかしそれでも我々にとっての救いは、真珠湾攻撃があくまで敵国の軍事施設への攻撃だったという点だ。(一部に誤爆もあったかもしれないが。)

  ところが映画を見るかぎり、わが軍の爆撃機がか弱い女性を空から追いかけているではないか。

■ 常識で考えてみよう■

  さすがにこのシーンは、Time 誌でも問題にされている。
  Time 誌 の6月4日号の「実際には何が起きたのか」という記事で、真珠湾生存者協会の歴史家 Raymond Emory 氏(80歳)の発言が引用されている。

≪殺傷シーンが過剰だ。死亡した看護婦はいなかった。本隊に遅れて来襲する魚雷爆撃機などなかった。小規模爆発は映画ほど多くなかった。逆に、大規模な爆発は映画よりも多かった。≫

  Time 誌には、当時の真珠湾の状況が 航空写真風に図解されている。病院の南は石炭置き場、東は空き地、北と西は海だが艦船は1隻もいない。
  攻撃されていない軍事標的が、まだまだ基地周辺に山ほど残っているのだ。何を好んで、貴重な弾薬を使って基地対岸の病院を爆撃したり、撃墜されるリスクを冒して看護婦に機銃掃射したりするだろうか。

  常識で考えておかしいと思いませんか。
 
  海軍基地の北西には、海を挟んで  Pearl City という住宅地らしきものも見える。
  このPearl City 付近には10隻の艦船が停泊していたが、被弾したのは、いちばん沖にいた中型艦1隻のみであって、 他の小型艦9隻は無傷であった。
  この住宅地への攻撃も、皆無であったに違いない。

■ 珍妙なる日本のオンパレード ■

  普通の日本人なら一目見ておかしいと思うような、カリカチュア的日本が登場するのも不愉快だった。

  小型の鳥居の真ん中に、たらりと旭日旗
きょくじつきを吊り下げた、珍妙なデザインのシンボル。これが日本海軍の研究施設に麗々しく据えてある。
  あまりに馬鹿げた代物で、さすがに日本版では削除されているのではないかと想像する。

  山本五十六が真珠湾攻撃を決断する会議は、野外の幕屋で行われ、幕屋の周辺には「尊皇」「興国」などと黒々と書かれた深緑色の幟(のぼり)が立っている。 
(「尊王」「皇国」だったかもしれません。)
 これまた到底ありえない光景なのである。
  やはり日本版では削除されているのではないか。

  兵士の褌
ふんどし姿も出てくるのだが、この褌が珍妙。あたかも銭湯などでタオルで前を隠すときのように、腰に回した紐からたらりと布切れを垂らした状態なのである。
  これでは 後ろから見たら、大事なものが見えてしまうではないか! と思いきや、何と尻の方にも布切れが垂れている!!
  何で褌がこうなったのか不思議だったのだが、アメリカ・インディアンの博物館のパンフレットを見て判然とした。
  この褌、何とアメリカ・インディアン流の褌なのである。

  真珠湾攻撃を前に、山本五十六がちぎる日めくり暦に、英語で大きく Sunday と書いてあるのは 御愛嬌としても、 あれこれの珍妙な日本はいったい何だろうか。専門家でなくとも指摘できる誤りがゴロゴロしている。
 
■ 60年経っても変わらぬ米国人流の無神経さ■
 
  製作に1億4000万ドルかけたと言われるパール・ハーバー。
  しかし、映画の最後の配役・関係者一覧を見ていると、姓も名も日本名の人は Japanese Dialect Coach(日本語指導)の1人だけだった。アジア人顔の俳優たちは、日系や中国系の米国人なのである。

  日本についての描き方が、文化の基本的な部分で種々間違いがあるのは、明らかに製作者のマネッジメントに問題がある。

  真珠湾の空中戦シーンのみごとな特殊撮影に巨額の投資をしながら、昭和17年4月の東京「笹原兵器工場」爆撃のシーンはテレビの怪獣もの並みの安っぽさだ。
  中国での日本兵と米国兵の乱闘シーンも、日本兵はまるで仮面ライダーの無機質的な戦闘員を連想させる。

  それらはまあ良しとしよう。
 
  しかし、21世紀にもなって、明治時代の外国人見聞記もはだしの珍妙なる日本のオンパレードは何ぞや。
  日本関係の時代考証専門家を1名雇って、美術・服飾担当者と打合せさせれば済んだはずである。
  1億4000万ドルもかけながら、なぜそこに思い至らないのか。

  このような米国人流の無神経さこそが、かつて昭和16年にも日本人を逆なでし、その12月の真珠湾攻撃へと日本人を駆り立てたのである。

  この映画を製作した米国人たちは、結局のところ、真珠湾から何も学んでいないのではないか。

 現実の愛は映画をはるかに超えて (平成13年7月15日)
 7月14日から日本でも封切りの「パール・ハーバー」。
 米国では人気の落ち方が予想外に早く、先週のみの売上げランキングでは、ついにトップ10から脱落してしまった。
 3時間20分、休憩なしの映画ゆえ、かならずトイレに行ってからご着席のほど。
             
 「さようなら」は言わない、必ず戻るから…
 パール・ハーバーのテーマが愛のきづなと再会なら、読者の皆さんに感動的な実話をご紹介したい。
 昭和19年に愛を誓いながら時代に引き裂かれた、アン・ラムゼイ (Anne Ramsey) と マサアキ・イシグロ (Masaaki Ishiguro) が、57年ぶりに再会して結婚した、そのお話を。

■ 「中学生のときからの夢だった」 ■

  7月1日に日本に帰国し、9日にニューヨークに戻ってみると、ニューヨークタイムズに連日掲載されていた「パール・ハーバー」の広告がなくなっていた。
  あれ? ついに戦線脱落か?
  13日金曜日になってようやく広告が復活。上映館はマンハッタンでは4館のみで、しかもそのうち2館は夜9時の最終回のみの上映だ。
 

  「パール・ハーバー」の企画書を起案したのは、 トッド ・ガーナー (Todd Garner)氏、35歳。

  「日本軍の攻撃とラブストーリーを絡
からめるってアイデアがひらめいたのは、14歳のとき真珠湾の記念館で感動したときさ。」

  真珠湾の恋愛ものは、From Here to Eternity という古典的映画がすでにあって、別段新しいものではなかったのだが、コンピューター画像処理を駆使した今回の企画は、まぎれもなくこのガーナー氏の発案なのだそうだ。

  ところが、ディズニー・スタジオ社で企画書を書いたあと、別会社を設立した上司を追ってガーナー氏はとらばーゆ。
  気がついてみたら、 自分の企画書で富と名声を得たのは、 プロデューサーのジェリー・ブルックハイマー(Jerry Bruckheimer)氏と、 監督のマイケル・ベイ(Michael Bay)氏だった。
  とんびに油揚げで、憤懣
ふんまんやる方ないのがガーナー氏である。

  The Wall Street Journal 紙6月1日号で、 Tom King 記者がインタビューしている。

  「せっかく1990年から勤めていたディズニー・スタジオ、辞めずにいればよかったのに」
  「ディズニーじゃ、数字数字でうんざりなのさ。俺はね、映画が作りたいんだよ」。

  「パール・ハーバー」に1週おくれで、 ガーナー氏の  The Animal という映画が封切られた。
  自動車事故に遭った男が、さまざまな動物の臓器を移植され、奇人ドタバタを演ずる喜劇。B級映画だが、けっこう健闘していた。

■ ドイツ系移民の子の名誉欲 ■

 
  「パール・ハーバー」のプロデューサーのブルックハイマー氏は、「ビバリー・ヒルズ・コップ」「トップ・ガン」「アルマゲドン」のような娯楽ものを得意としてきた。

  55歳と噂(うわさ)される同氏、そろそろ正統派・本格派の映画で勝負したくなったのだ、と Time 誌6月4日号で Jess Cagle 記者が書いている。

  名前を見れば分かるが、ブルックハイマー氏はドイツ系移民の子。ドイツから移民してきた父は、デトロイトで衣料品店を開くが、かつかつの生活だった。
  父のようにはなるまいと上昇志向旺盛に頑張った息子のジェリー、もともと歴史には興味のない人だったらしい。「映画を作り出す前は、真珠湾についての知識はほとんどなかった」と認めている。

  こういう御仁が真珠湾映画を撮るから、ゼロ戦が病院付近を爆撃したり、看護婦を機銃掃射で追いかけたりするのだ。

  ニューヨークタイムズ紙5月28日号の Evelyn Nieves 記者の記事によると、真珠湾攻撃では 48名 (一説では68名) の民間人も犠牲になったそうだが、「そのほとんどは、米国側の高射砲の弾が逸(そ)れて、数マイル先のホノルルに着弾したためだ」。
 
  先ごろ出版された邦訳『真珠湾の真実 ルーズベルト欺瞞の日々』(ロバート・B・スティネット著、文藝春秋社刊)の432〜433ページに詳しい。
 (この本については、また改めて書きたい。)

■ PG-13指定を選んだディズニー ■

  逆に、一部の米国人にはこの映画、大甘のところが反発の種になっている。
 
  The Boston Globe 紙 5月31日号では Marcella Bombardieri 記者が、長崎に原爆を落とした爆撃機の飛行士チャールズ・スウィーニー(Charles Sweeney) 少将(81歳)にインタビューしている。

  映画館でかつての戦友たちと「パール・ハーバー」を見るうち、天井から下がる白いパラシュートの陰のラブシーンに。
  「少将殿、とんだ色恋もので、申し訳ないです」
  「いいってことよ。ま、パラシュートさえ破らないでくれればナ」。

  米軍の退役軍人からは、「パール・ハーバーの描き方は甘っちょろくて、被害の悲惨さを伝えていない」と批判が上がった。

  もともとマイケル・ベイ監督は、米国側の被害をもっと悲惨に描きたかったらしい。
  Time 誌によると、 「R指定」(17歳未満は保護者要付添い)の映画にしたいと監督は主張したらしい。
  ところがディズニー側は、 十代の観客を当て込んで、「PG-13」(入場制限なし、ただし13歳未満の児童に好ましくないシーンあり)のレベルで制作するよう指示を出したのだという。

  何ともさまざまなご都合に翻弄された映画ではないか。

■ 56年ぶりの再会のドラマ ■

  6月9日にニューヨークでこの映画を見たあと、そこはかとなく空しい気持ちで、ふらっと新聞雑誌専門店に立ち寄って、The Boston Globe 紙を買った。
 
  3面に、しっかりと手を取り合う老夫婦の写真があった。
  「マサアキ・イシグロはアン・ラムゼイに1944年に求婚した。そのふたりがようやく結婚1周年を祝う」。

  テキサス州 Dallas Morning News 紙の Colleen McCain Nelson 記者の記事。
すばらしいヒューマン・ストーリー。マサチューセッツ州ボストンの地方紙に転載されたお陰で、コラム子
も読むことができた。
 
  石黒マサアキさんは81歳、東京生まれ。聖職者だった父とともにカリフォルニア州に移民するが、戦争勃発で父は収容所に入れられる。カリフォルニア州に留まっていては学生のマサアキさんも収容所入りとなってしまう。テキサス州へと逃げた。
  そこの大学で会ったのが、美術科の学生アン・ラムゼイ嬢(19歳)だった。現在76歳のアン・イシグロさんその人である。

  昭和19年の困難な時代。周囲の冷たい視線をよそに、ふたりは恋に落ち、婚約した。
  しかし、日米戦争は深刻化する。
  ある日マサアキさんは教務課に呼ばれ、アン・ラムゼイ嬢と別れるよう勧告をうける。
  それでもふたりは密かに会い続けるのだが、周囲からの重圧がふたりの仲を気まずくしていった。
  「今だったら、『一緒になって何が悪いの?!』と言い放ったでしょうけど。当時は時代が違いましたからねえ」とアンさんは回顧する。

■ インターネットが結びの神 ■

  マサアキさんは卒業後シカゴに移り、アン嬢に何度も手紙を書くが、手紙がアン嬢に届けられることはなかった。
  「手紙が来なくて、 わたしはひたすら泣きました。 心はずたずたになりました」。
  アン嬢は昭和21年に別の男性と結婚し、3児をもうける。
  一方マサアキさんはロサンゼルスに戻り、 別の女性と結婚して 2児の父となる。
 
  それぞれに立派な家庭を築いたふたりだが、それぞれにお互いを忘れたことはなかった。
  平成11年に愛妻を看取ったマサアキさんは、かつての恋人の電話番号をインターネットで探し当てる。
  平成12年3月23日、アン・ロイデルフーバーは2人目の夫にも先立たれて一人暮らしだった。

  "This is Ishi."

 受話器からマサアキ・イシグロの56年ぶりの声が聞こえた。

  それからというもの、ふたりは毎日数時間も電話で話をした。
  自然に、ふたりの思いは結婚へと向かっていった。
  平成12年6月11日、ふたりはそれぞれの家族に祝福されながら結婚する。

  「とってもすてきな人です。昔のまま、ちっとも変わってませんわ。気がつかないだけかもしれないけど。」
  社交的で感情表現豊かなアンさんと、もの静かで語り口やわらかなマサアキさん。 
  別れてから再会に至る道のりの何と遠かったことだろう。
  「もしあのときこうだったら、と思うことがいろいろあります。ほんとに長かったわ。でも、これも神様のお導きでしょうか」。

  「ぼくはね、125歳まで生きるつもりだよ」と言うマサアキ・イシグロさん。
  ふたりで話すのは、これからあれをしよう、これをしようということばかりだという。

  「パール・ハーバー」の安っぽいドラマに比べて、人間世界のなんとすばらしいことか。